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東 大介

2018.9.1

東 大介

「イギリス」って何語なの?

今回取材したヒーリーさんはイギリス人です。ご多分に漏れず来日当初、やはり日本語に相当苦労したそうです。特に数々の和製英語が話をややこしくしたようで、中でも「イギリス」という単語が奇妙に聞こえたのだそうです。ヒーリーさんにとって初めて聞く言葉でしたが、そのときは「イングランド」が日本語になまったんだろうと深く考えなかったということでした。

ただ、日本人の私としてはイングランドが例えどれだけなまっても、イギリスに変わるのは違和感があります。同時に、イギリスの元になった原語が何なのか興味が湧き、少し調べてみました。

結論から言うと、ヒーリーさんの考えは半分当たっていました。半分というのは、イギリスはポルトガル語でイングランドを意味する「Ingles(イングレス)」がなまったものだったんです。じゃあ、時代劇でよく出てくる「エゲレス」はイングレスがなまったものかというと、こちらはオランダ語の「Engelsch(エンゲルシュ)」の影響もあったようです。

つまり、英語のイングランド人「English」がポルトガルで「Ingles」、オランダで「Engelsch」となり、日本で合わさって「エゲレス」。さらに漢字化して大正までは「英吉利」、そして最終的に「イギリス」に落ち着いたというわけです。漢字になったとき「ス」がどこにいったのかという疑問はありますが、地球儀で伝言ゲームした割には意外に原型が残っているのではないでしょうか。

ちなみに、イギリスの正式名称は「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国)」で、イギリスでは「UKと呼ぶのが普通」(ヒーリーさん)だそうです。

記者プロフィール

東 大介

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ひがし・だいすけ ITベンダーでのシステムコンサルタントをへて金沢、東京で展開する編集プロダクション「ライターハウス」で勤務。ダイエットに成功し、2型糖尿病を克服したのがひそかな自慢

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