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東 大介

2018.10.1

東 大介

肉だけが自分のもの

今回の2回目の能登牛取材は、取材中に牛が脱走するハプニングが起きるなど、今までにない緊張感があった取材でした。写真は脱走とは知らず、たまたま1枚だけ収めたものです。この後、いったん避難させられました。
そんなこんながあった中、前回と同様、肉用牛の流通に関して興味深いことを教えてもらいました。例えば能登牛の場合、育てた牛はまず全農に出荷し、そこから石川県金沢食肉流通センターで解体処理され、枝肉になって競りにかけられます。
同流通センターでは石川と福井で育てられた牛に加え、少数ですが岐阜や群馬の牛も解体処理し、石川と福井が合同で競りを開催します。ここで落札された金額から、いくつかの手数料を引いた分が畜産事業者の収入になるわけです。そして、出荷した事業者の収入はこれで全てです。そう、取り分は枝肉の売り上げだけなのです。
もちろん、肉用牛にはお肉以外にも、私が焼肉で肉以上に注文するタンやホルモン、皮革製品の材料になる原皮など価値のあるものは多く、それらも枝肉とは別に競りにかけられています。しかし、これらの分は畜産事業者に回ってこないのです。
では、誰の懐に収まっているかというと、それは食肉流通センター。流通センターで解体処理した時点で、肉は出荷元のもの、それ以外は流通センターのものと所有権が分かれるそうです。
ちなみに、タンやホルモンは肉と違って、ブランド牛であろうとなかろうと値段も味もさして変わらないそうです。

 

記者プロフィール

東 大介

東 大介

ひがし・だいすけ ITベンダーでのシステムコンサルタントをへて金沢、東京で展開する編集プロダクション「ライターハウス」で勤務。ダイエットに成功し、2型糖尿病を克服したのがひそかな自慢

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